こんにちは!現役小学校教員のしーさ(@shi__saT)といいます。
教員の仕事の一つとして、通知表の作成があります。
成績をつけたり、所見を書いたりするのに、どれぐらいの時間を使っていますか?
学期末になると、授業の準備と並行して、通知表を作っている先生も多いと思います。
私は、通知表作成の中でも、所見を書くのがとても苦手です。
初任者の頃から、書くのが遅く、休みの日にも所見を書いていることがありました。
そんな私でも、効率よく書けるようになった方法をお伝えしていきますね。
と感じている方には、参考になります。
ぜひ、最後まで読んでいってください。
通知表の所見を効率よく書くための3選
通知表の所見と言っても、総合所見、道徳の所見、総合的な学習の時間の所見など、学校によっていくつかの所見があると思います。
その中で、今回は、一番文字数が多い「総合所見」についての書き方を伝えます。
総合所見を書くときも、「行動に関する所見」と「各授業の教科に関する所見」を書きます。最後に「締めの文」を入れている先生もいますね。たまに、行動だけや授業だけの所見も見られますが、両方書くのがよいと思います。
では、どうすれば所見を効率よく書けるようになるか、3つ書いていきますね。
最初に3つをあげると次のようになります。
- 日ごろからネタを集めておく(行動所見)
- 教科や単元ごとに先に文を作っておく(教科所見)
- 書き始める日は、できるだけ早く!毎日コツコツもOK!
この3点について、詳しく説明していきます。
日ごろからネタを集めておく(行動所見)
所見を書こうと思ったときに、ネタを探していては書くのに時間がかかってしまいます。
毎日、コツコツとネタを集めていきましょう。
そのために、ふだんの生活や授業の中で、いいなと思った行動があったときに、メモを取れるようにするとよいです。メモは、メモ帳に書いたり、パソコンで打ち込むのが、よい人はエクセルでシートを作って入力したりするとよいと思います。
パソコンで打ち込みたい人は、朝パソコンを立ち上げたら、エクセルを開いておくとよいです。
日ごろから、別の仕事で忙しいので、ついメモをとっておくのを忘れがちになってしまいます。後回しにせずに、毎日一人でもいいので、書いていけるとよいです。そのために朝一で、準備しましょう!
教科や単元ごとに先に文を作っておく(教科所見)
この子は国語を頑張っていたから国語の単元の所見を書こうなどと一人ずつ、考えていては時間がかかってしまいます。
先に、教科や単元ごとに例文をいくつか作っておきましょう!
国語の「こわれた千の楽器」の学習においては、物語の内容を場面ごとに分け、楽器たちの感情の変化を考えました。それをもとにして、気持ちの変わり方を意識しながら、声の大きさやスピードなどを工夫し、グループで音読発表に取り組みました。 算数の「わり算のしかたを考えよう」の学習においては、数が大きくなったときには、筆算を用いて計算をすることを知り、筆算の計算方法について繰り返し練習することで、身に付けることができました。 |
上のような例文を作り、例文を見ながら、児童に合う所見を選んでいきます。選んだ文を読んで、児童の実態に合わないようであれば、少し文を調整していきます。
小学校の先生であれば、たくさんの教科の授業をしているので、単元ごとに例文を1つか2つ作っておくだけで、学期間で、クラスの人数を超えるぐらいの例文は作れますよ。
書き始める日は、できるだけ早く!毎日コツコツもOK!
行動所見を書くためのネタ集めや教科所見を書くための例文を作ったら、少しでも早く時間を見つけて所見を書き始めていきましょう!
私は、この子はこの行動について書いてあげたいというのが見つかったら、学期の始めでもよいと思っています。別のことが見つかれば、直せばいいだけですからね。
人によっては、締め切りが近くならないとやる気が起きない人もいると思いますが、私は、早く始めるのがよいと思います。
勤務時間で仕事を終わらせる!
私は、土日や勤務時間を過ぎてまで働きたくありません。
自分の時間や家族との時間も大切にしたいですからね。
毎日、コツコツと積み上げていけば、周りの人が書き始めたときには、すべて書き終わっていますよ!
通知表の所見への負担を減らすためにはあり?なし?
いかに効率よく所見を書くと言っても、負担であることには変わりありませんよね。
私も負担が減ることを願っています。
その負担を減らすために、サイトや本の文例集を使ったり、アンケートを取ったりしている先生方もいると思います。それがよいのかどうかを少し考えてみましょう。
負担を減らすために、サイトや本などの文例集を使うのはあり?
保護者から、見たことのあるような文で思いを感じないとクレームを受けたことがありますか?
私はないのですが、そういったクレームは少なからずあるようです。
しかし、初任者などで所見を書く経験が少ない先生からしたら、文例集を使いながら書いていきたいと思うでしょう。
私は、今でも見ながら書くときもあります。
文例集を使うときに気をつけなければいけないのは、すべてをそれに頼ってはいけないことです。
あくまでも参考程度に、気に入った言い回しがあったときに真似をする程度がよいです。
文例集に頼ってしまうと、いつまでも自分の言葉で所見を書くことができません。私は、文章を書くのが苦手でしたが、今ではこうやってブログで文章を書くまでになっています。
これは、自分の言葉で書くことを継続してきたからだと思っています。
自分のスキルアップのためにも、サイトや本などの文例集は、参考程度にしておきましょう!
児童や生徒にアンケートを取るのはあり?
児童や生徒に学期末が近くなったときに、アンケートを取っている先生もいると思います。
アンケートを取ること自体は、自己評価で良いと思いますが、それを所見を書くときや行動の丸をつけるときにそのまま書いていませんか?
これも先ほどの文例集と同じで、参考程度にしておくべきです。
児童や生徒が書いたものを信用しないということではないですが、評価をつけるのは、あくまでも教員の仕事の一つになります。
評価をつけたら、説明責任があります。
そのときに子どもが自分で書いていましたとは言えないですよね。
評価をつけた教員がきちんと理由を言えるようにしておくためにも、アンケートは参考程度に見るようにしましょう!
学校ごとに通知表をどうしていくのかを考える必要がある。
私は、教員の負担を減らすためには、ぶっちゃけ通知表のあり方や所見を書く頻度が変わればいいなと思っています。
学校によっては、数は少ないですが通知表がない学校もあります。
所見を書く頻度も、年度末の1回だけの学校もあります。私が勤めていた中学校も年度末だけでした。今の小学校は、学期ごとなので3回あります。
回数が減るだけでも、負担は減りますよね。
ただでさえ、道徳や外国語、総合的な学習といった所見まで増えてきています。
学校ごとで、通知表のあり方や所見の書く回数を考えてほしいです。
通知表の所見の効率的な書き方をマスターしよう!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
通知表の作成ってほんと大変です。
少しでも、教員の負担が減ってほしいと思い、今回の記事を書きました。
通知表の所見を効率よく書くためについて紹介しました。次の3つでしたね。
- 日ごろからネタを集めておく(行動所見)
- 教科や単元ごとに先に文を作っておく(教科所見)
- 書き始める日は、できるだけ早く!毎日コツコツもOK!
参考になる部分があればと思います。
そして、通知表を作成するに当たって、気をつけた方がいいかなと思う部分も少しお伝えさせていただきました。
日々、働く業務が多い教員の仕事ですが、少しでも効率よく、よい所見が書けるようにお互いに頑張っていきましょう!
所見についてだけでなく、教員の働き方に関する別の記事も書いているので、興味がある方は、のぞいてみてください。
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