「教員ってボーナスいくらぐらいもらえるの?」
「教員になりたいけど、ボーナスってもらえるのかな?」
「まだ教員になりたてで、30代ぐらいになったらボーナスどれぐらいもらえるんだろう?」
教員がどれぐらいボーナスをもらっているかって気になりますよね。まだ教員採用試験に合格していない人は、聞く相手が少ないですし、教員をやっていても「ボーナスいくらでしたか?」って聞いている人はあまり見かけません。
今回の記事では、そんなボーナスについて気になっているあなたへ、30代現役小学校教員の2023年度のボーナスがいくらであったかお伝えします。
先にお伝えすると、総支給で75万円、手取りで60万円ぐらいでした。
私の場合、少し複雑な経歴もあるので、詳しくはこの後説明していきますね。
こんにちは!ボーナスは、来年からの新NISAで投資に使おうと考えている
現役小学校教員のしーさ(@shi__saT)といいます。
私の場合は、愛知県の中学校で働いた経験と現在は、沖縄県の小学校で働いています。
働いている地域や校種によっても、実際にボーナスをいただいて違うと感じました。
その辺りにも、触れながらお話していきますね。
今回の記事では、教員を目指している方や20代の若い先生方にとっては、今後のリアルな生活を想像できるようになります。どれぐらいお金がもらえるかわかると、使い方も考えられるようになります。
ぜひ、参考にしてください!
30代現役小学校教員のしーさ先生の状況
勤務地や家庭環境、勤続年数などによって変わるので、まずは私の状況の確認を先にしますね。
- 勤務地 沖縄県
- 勤続年数 1年(沖縄)・12年(愛知県) トータル13年目
- 家族構成 妻と子供3人の5人家族
- 成績率 良好(標準はこの成績)
- 年齢 30代後半
教員のボーナスはいくら?期末手当編
では、明細書で、ボーナスがいくらになるのか見てみましょう。(本物の明細書ではなく、私が数字を計算しやすく少しいじっています。誤差程度にしていますので、ご安心ください!)
最初にも書いたように、だいたい総支給で75万円、手取りで60万円ぐらいになります。
ボーナスは、期末勤勉手当とのことで、「期末手当」と「勤勉手当」で計算の方法が異なります。
まずは、期末手当の方から見ていきます。
期末手当の計算式は次のようになります。
期末手当=(基礎給与額)×(支給率)×(休職給率)×(期末期間率)
この計算式に当てはめると、私の期末手当は、428,750円になります。
基礎給与額など、意味がわかりづらい言葉が出てきたので、一つずつ説明していきますね。
基礎給与額
基礎給与額とは、毎月もらう給与明細書に書いてある数字で計算していきます。
基礎給与額の計算式次のようになります。
基礎給与額=(給料月額)+(経過措置の額)+(教職調整額)+(給料の調整額)+(役職加算額)+(扶養手当)
給料月額は、勤続年数によって、号給が変わっていきます。号給が増えるほど、金額が増えます。
教職調整額は、給特法でよく言われる、残業時間に関わらず4%支給される金額のことです。給料月額に4%が支払われます。
役職加算額は、(給料月額+教職調整額)×5%したものになります。経験年数が12年以上だと5%加算されます。
この3つ以外は、私はすべて0円になっています。
愛知県で中学校教員として働いていたときは、扶養手当を私につけていましたが、今は妻につけているので、支払われていません。
実は、3年前に中学校で働いていたときのボーナスの手取りは70万円ぐらいあったんですね。
校種や勤務地の違いもあるかもしれませんが、扶養手当がついているかどうかでも基礎給与額が変わるのだと今回改めて実感しました。
支給率
民間における賞与等の支給割合と均衡するように、その都度変更されます。
今年度は、1.225でした。
休職給率
基準日(今回だと12/1)に休職中だと、0.8になります。
休まずに働いていれば、1.0ですね。
期末期間率
期末手当が支払われる期間(今回は、6/2〜12/1)にしっかりと勤務していれば、1.0となります。
1か月以上の育児休暇などをとっていると、勤務していない期間ができるので、相応の期間率となります。
教員の初任者などは、6月の期末手当は、2か月しか働いていないので、0.3になりますね。
教員のボーナスはいくら?勤勉手当編
次に、勤勉手当の方を見ていきましょう。
勤勉手当の計算式は、次のようになります。
勤勉手当=(基礎給与額)×(成績率)×(勤勉期間率)
この計算式に当てはめると、私の期末手当は、339,500円になります。
基礎給与額は、上で説明したので、省略しますね。残りの2つについてお話していきます。
成績率
沖縄県では、前年度の人事評価の役割達成評価の結果が勤勉手当の成績率に反映されます。
成績率は、上の表のようになっています。
沖縄で1年目である私は、良好(標準)からのスタートになっています。
なぜ、標準が1.0でなく0.97と少し下げられているのか少し疑問に感じますが…。
愛知県のときは、成績率はなかった気がします。
勤勉期間率
勤勉期間率は、上で説明した期末期間率と同じ考え方になります。
勤勉手当が支払われる期間(今回は、6/2〜12/1)にしっかりと勤務していれば、1.0となります。
30代小学校教員のボーナスの手取り
これで、期末手当と勤勉手当の計算ができました。
しかし、実際に手取りとしてもらえる金額は、ここから減っていきます。
共済長期特別掛金と所得税が引かれるんですね。
ボーナスの手取り(差引支給額)=(総支給額)ー(控除計) ※控除計:共済長期特別掛金+所得税額
表で見ての通り、差引支給額は、616,987円となります。
控除計で、意味がわかりづらいものがあると思うので、実際に引かれているものだけ簡単に説明しますね。
短期掛金
短期掛金は、組合員の病気やけが、出産、仕事を休んだときに給付するための資金です。
厚生掛金
厚生掛金は、厚生年金保険料のことです。
教員の年金は、国民年金と厚生年金の2階だてになっています。
退職掛金
退職掛金は、名前の通り退職した後にもらえる年金のことです。
組合員期間等が原則25年以上のものが退職した時に、65歳以上から支給される年金になります。
所得税
所得税は、課税所得に税率をかけたものになります。
今回のボーナスでいう課税所得の計算式は、次のようになります。
課税所得=(総支給額)ー(短期掛金)ー(厚生掛金)ー(退職掛金)
数字を当てはめると、768,250ー35,000ー70,000ー6,000=657,250になります。
この657,250に税率の0.06126をかけると、40,263になります。
所得税は、40,623円になるということですね。
30代小学校教員のボーナスについてのまとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
30代小学校教員が実際にもらえるボーナスの金額を知って、どうですか?
あなたなら満足ですか?これだけって感じですか?
私は、今回の明細書を見て、なんで中学校教員のときより10万近く減ったのかと疑問に思ったので、改めて明細書をよく見て計算方法を調べました。
私の場合は、扶養手当や成績率が関係して減ったのだと分かりました。
普段から、ただ明細書を見るだけでは、ダメだなと実感しました。
最後に、ボーナスをいくらもらえるかと金額について考えることは、モチベーションにもつながるので大切です。
しかし、このお金をどのようなことに使うかの方がもっと大切なことです。
自分や家族が楽しむことに使うのもよいです。
しかし、自分が成長するためにも使えるとなおよいですよね!
せっかくの冬休みです。使い方も考えてみてください。
コメント