こんにちは!現役小学校教員のしーさ(@shi__saT)といいます。
あなたは、学校でタブレットをどれぐらい使っていますか?
私は、一日の中のどこかの時間では、必ず使うように意識しています。
そもそも、タブレットを一人一台に配られるようになったのは、コロナが大流行し、休校になった年がほとんどだと思います。
私の経験でいうと、2020年度の中学校3年生で学年主任をしていたときでした。
その当時、私が働いていた学校では、1月ぐらいに導入されましたので、生徒は、1カ月と少ししか触れる機会がありませんでした。
私自身もその年の3月で、一度教員を退職をしているので、ほとんど使うことなく、辞めてしまいました。
その後、小学校教員として再出発をし、少しでも活用しようと私自身も調べたり、聞いたりしながらやっています。
まだまだ使いたての私でも、使うことはでき、使ってよかったなと思うことが多くありますよ。
今回の記事を読んでいただくことで、ICT教育のよさや難しさを理解しながら、実際に使ったら便利そうだと感じてもらえます。
小学校以外の先生でも、参考になる部分はあると思います
ぜひ、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
私が実際に使っているアプリなどについては、別の記事でまとめているので、興味がある方は、のぞいてみてください。
小学校でのタブレットを使ったICT教育とは?
そもそもICT教育とは?
ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では「情報通信技術」と訳されます。
私たちは、パソコンやスマートフォンなどで、コミュニケーションを当たり前のようにとっています。
ICTは、インターネットなどを通して人と人とをつなぐ役割を果たしています。
では、ICT教育とは、何かというと、そのICT機器を教育に取り入れる取り組みになります。
さらに、機器以外ではデジタル教科書やクラウド型サービスなどの授業支援ツールなどの活用もICT教育に含まれます。
ICT教育の目的は?
新学習指導要領には、次のように明記されています。
- 情報活用能力を、言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付け
- 学校のICT環境整備とICTを活用した学習活動の充実に配慮
ICT教育の主な目的は、児童や生徒たちの情報活用能力を養うことです。
ICT機器を適切に用いて、情報の収集・整理・分析などを行っていきます。
実際、どれぐらい使われているのか?
ICT機器や校内の無線LANなどの普及率自体は、上がっています。
しかし、どれぐらい活用できているでしょうか?
2021年に文部科学省が発表した「学校教育情報化の現状について」によると、日本のICT活用割合は 小学校で24.4%、中学校では17.9%にとどまっています。
実際に私が現場で働きながらの感覚だともう少し多く使っているとは思います。
しかし、学級によって差があると感じています。
小学校でもタブレットを使ったICT教育は可能か?
タブレットを使うことは「できる」
現在、小学校4年生を担任をしている私としては、タブレットを使って授業をすることはできます。
小学校3年生で、ローマ字を学習しているので、タイピングも練習すれば問題なくできます。
もし、ローマ字がわからなくても、ローマ字表を教室にはったり、プリントで印刷してあげたりするとそれを見ながら、なんとかしてみようという姿が見られます。
ローマ字を学習していない学年であっても、ひらがな入力や手書き入力といった方法で十分使うことはできると思います。
でも、学年によって、使い方は異なる
小学校高学年であれば、文字をたくさんうつことも可能です。
しかし、低学年では、文字をうたせるのは、厳しいかもしれません。
低学年であれば、絵を描いたり、何かを動かしてみたりなど、直感的、視覚的にわかるような工夫が必要だと思います。
担当している学年によって、使い方は考えた方がよいでしょう!
タブレットを使ったICT教育のメリット
教員が効率的に仕事ができる
今までも学年の先生同士で、作ったプリントを共有することはあったと思います。
でも、共有したら、そのプリントを印刷しなければいけません。
印刷時間って刷る枚数や人数によっては、とても時間がかかります。
パソコンで作ったデータであれば、共有するのもグーグルクラスルームやメールなどで簡単にできます。
印刷する必要もないので、とても楽になります。
また、翌年以降も少し変更するだけで何度でも使い回しができます。
児童が視覚的に学ぶことができる
キャリア教育ラボHPより引用
ラーニングピラミッドを聞いたことはありますか?
ただ授業を聞くだけだと5%ほどの定着率しかありません。
しかし、そこに視覚的な要素がはいると、定着率が20%に増えます。
それをピラミッドのように、構成化していったものです。
タブレットを使うことで、視覚的にも訴えやすくなります。
ICTに関する知識を身につけることができる
タイピングやプログラミングなどの基礎的な技能をつけることができます。
しかし、それだけではなく、ショートカットキーの使い方や著作権に関することなどこの先に大人になってからでも必要になるICTスキルを身につけることができます。
タブレットを使ったICT教育の課題
教員が学ぶ機会が少ない
GIGAスクール構想が始まって数年がたちました。
私が中学校教員を退職してから、小学校教員に戻るまでに2年ほどありました。
しかし、辞める前と今でもあまり変わっていないように感じます。
先生たちもタブレットを使っての教育をうけた経験がありません。
何をしたらいいのかわかならくて当然です。
そして、そのための研修もありはしますが、足りていないのが現状です。
学びたくても、普段の仕事もあり、そこまで手が回らないのもあります。
児童への使い方等の指導
タブレットを使うことで、別の指導が入ることもあります。
話を聞いてほしいのに、目線がずっとタブレットの方を見て、触っている。
そんなことは、私のクラスでも何度もあります。
しかし、毎回使うようになってくると、使うことが当たり前になってくるので、物珍しいという感覚は減っていきます。
端末の性能などの不具合
不具合が出たときは、教員ではどうしようもできないことがあります。
その場合は、業者の方にすぐにお願いするのがよいでしょう。
小学校で、タブレットを使ってできること
イラストを描くことができる
私は、「Canva」というツールを使っています。
実際には、係活動のポスターをCanvaを使って作らせたりしています。
Canvaは、実際にはイラスト描くだけでなく、たくさんの方法があります。
また、別の記事で紹介したいと思います。
グループで共同作業ができる
先ほどのCanvaでもできますが、自分のタブレットを使いながら、グループで共同で作業することもできます。
私は、「Google Jamboard」を使うことが多いです。
グループで付箋を使いながら、意見を出し合うことができます。
しかし、2024年9月30日でサービスの提供が終了してしまうので、使う際は気をつけてください。
私は、今代わりとなるものが何がよいか調べている最中です。
クラス全体の意見が共有できる
クラス全体の意見を共有するなら、「Padlet」がおすすめです。
見た目もキレイで、とても見やすく共有できます。
他の人の考えに対して、コメントを返すことができるのもよいところです。
Padletに関する記事は、他にもいくつか書いていますので、ぜひのぞいてみてください。
小学校でもタブレットを使ったICT教育はできる!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ICT教育を進めていくには、メリットや課題も多くあると思います。
でも、私は、一度使ってみて、うまくいかなければ元の方法に戻せばいいのではと思っています。
まずは、一度チャレンジしてみる!
教員が挑戦する姿を子どもたちにも見せてあげることが大切だと思っています。
「小学校でもタブレットを使ったICT教育はできる!」
今後は、ツールごとにもう少し細かい使い方にも触れていきたいと思います。
このツールについて知りたいなどありましたら、お問い合わせやコメント欄からお願いします!
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