転職を考えたことはありますか?
どんな職業についた人でも、働き始めてすぐやある程度その仕事に慣れてきたときに転職を考える人が多いのかなと思います。
私も正規教員となって12年で、転職をしました。
結果は、うまくいかず、2年後には小学校教員に戻っています。
でも、私はまったく後悔していません!
転職や民間で働くという経験ができたのは、とても大きかったと思っています。
今、こうやって私のうまくいかなかった経験をお話しできていることをうれしく思います。
だからといって、みなさんに同じような経験をしてほしくないです!
この記事では、
「教員からの転職を考えているけど、後悔したくない」
「実際に教員から転職するって、どんな感じなのかな?」
「転職がうまくいかなかったら、どうしたらよいのだろう?」
という方には、参考になると思います。
私の失敗談もありますので、ぜひ読んでいってみてください。
後悔しない教員からの転職とは?
まずは、結論から書いていきます。次の3点になります。
・自分にある強みは何か考える
・しっかりと下調べする
・余剰資金を確保しておく
この3つは、私が実際に経験したからこそ感じたことです。
もう少しくわしく説明していきますね。
自分にある強みは何か考える
教員をやっていて、転職するときの強みって何だと思いますか?
正直、私は履歴書などを書いているときに、「なんだろう?」って必死に考えていました。
授業をする力?
子どもにもわかりやすく説明できること?
遅くまで働くことのできる体力?
いろいろと考えましたが、民間で働くために必要なスキルは、なかなか思いつきませんでした。
転職活動をするうえで、自分の強みって何か考え、転職活動を始めた方がよいと思います。
考えた結果、強みがないと思うのならば、その強みを作っていきましょう!
学校の中で積極的に動いてみたり、資格を取ってみたりとできることがあると思います。
まずは、自分の強みって何かきちんと言えるようになりましょう!
しっかりと下調べする
自分の強みがわかると、企業を探すときにも楽になります。
企業を探すときには、転職サイトや転職エージェントを使うのがおすすめです。
しかし、サイトを使って探したり、実際に電話で相談したりしていくと、たくさんの企業があります。
その中から、実際に自分に合う仕事を探していくことになります。
実際にいいなと思った企業が見つかったとすると、その企業に合うように履歴書を書かなければいけません。
教員として働きながら、転職活動をしていると、時間をうまく使っていかないと大変です。
でも、その忙しい中でも企業の下調べは、必ず行ってください。
私は、一つ目の民間で働いた企業については、ほとんど調べずに面接を受け、採用され、就職しました。
今思えば、4月から仕事に就きたいという気持ちもあり、焦っていたのもありました。
下調べしておくこととしては、次のようなことがあります。
①企業情報・・・実際に何をしていて、どんな歴史があるのかなど
②待遇・・・年収、休日、勤務時間、残業の有無、退職金制度の有無など
③仕事内容・・・自分が希望する部署は、どんな仕事をしているかなど
④職場環境・・・社内や社外の環境、人間関係がどうかなど
⑤福利厚生や制度・・・有給休暇の取りやすさやリモートワークがあるかなど
しっかりと下調べをしたうえで、納得し、応募するようにしましょう!
余剰資金を確保しておく
先ほども少し書きましたが、私は、教員をやりながら転職活動をし、次年度の4月から仕事に就きたいという気持ちが強くありました。
その当時、妻は育休中でしたし、私の稼ぎがなければ、生活していくのは厳しかったです。
もう少し、貯金があれば、よゆうをもって転職活動もできたのではないかと今では思います。
今は、お金についても勉強し、節約や固定費の見直しをしたり、投資をしたりしているので、少しずつ資産形成ができてきているのですが、あの時にしていればと思います。
みなさんも余剰資金はあるに越したことはありません。
余裕をもって転職活動をしていくのであれば、今のうちから余剰資金を確保しておきましょう!
また、転職した先では、年収が下がる可能性もあります。
なんだかんだで教員の給与は、経験年数が増えていけば安定していますよ!
それも転職活動をしていて強く感じました。
教員から転職した私の経験談
ここからは、私が転職した先でどういった経験をしてきたのか書いていきます。
しっかりと準備して転職活動をしないとどうなるのかも少しわかるかと思います。
学習塾の教室長
1カ所目に転職した先は、ある企業の部署の中にあった大手学習塾の教室長でした。
最初は、野球に関係する仕事に就きたいと考え、野球に関する企業に実際に応募したのですが、面接さえもさせてもらえませんでした。
そこから、「このままでは、4月から働けない」と思い、転職サイトを通じて、上の教室長に応募し、内定をいただきました。
この状態からわかるように、企業の下調べは、ほとんどしておらず、企業理念だけを見て履歴書も作っていたのを覚えています。
実際に4月1日から働くとなり、契約書を見て驚いたことが2つありました。
1つ目は、退職金なしということでした。
民間では、退職金がないといった企業もあるようなのですが、そのときは、私にそんな知識はありませんでした。
今さら、辞めますとは言えず、しぶしぶ契約書にサインをしていました。
これは、前もって調べておけば、わかったことですし、面接などで聞くこともできたのではと思っています。
2つ目は、勤務場所が自宅から車で1時間かかる場所でした。
大手の学習塾なので、県内にも何店舗かありました。
私が住んでいる自宅から、10分もかからないで行ける距離にもありました。
私は、何も確認せず、てっきり近くの学習塾で教室長ができるつもりでいました。
これも、前もって確認したり、転職活動の時間によゆうがあったりすれば、こんなことにはなっていなかったと思います。
このようにスタートから、想定外のことがありました。
また、教室長という仕事は、授業をするというよりは、生徒を集客し、講習の前などに保護者と面談するといった営業の面が強い仕事です。
それは、前もって知っていた情報でしたが、やはり営業となると、ノルマがあり、講習のときには、必要でもないと思いながらも、多めに保護者に提案してしまう自分が嫌で仕方ありませんでした。
もちろん教室長という仕事自体は、大切な仕事だとは思いますが、私には向いていませんでした。
そして、半年で辞めるという決断をしました。
営業と言っても売るものによっても変わってきます。もっと営業についても、理解したうえで仕事に就くべきでした。
製造業の工場
2カ所目は、製造業でコンビニの惣菜を工場で作っていました。
試用期間が終われば、正社員として作る側ではなく、作業している人に指示を出したり、危険なことがないか確認したりするのが主な仕事になります。
私は、試用期間の3カ月で辞めてしまったので、ほとんど惣菜を作っていました。
このときの転職活動も、教室長をしながらの活動でした。
しかし、このときは忙しい中でも、反省を踏まえ企業の下調べもしっかりとしたうえで面接に臨みました。
中学校教員のときに学年主任を務め、学年の職員を管理しながら、働くことが私は楽しいなと思いながらやっていたので、工場で作業している人を管理していくのもできそうかなという気持ちがありました。
自分の強みも活かせそうだなとも思っていました。
一つ誤算だったのは、残業代は残業した分きっちりと出るのですが、残業が多いということでした。
それ以外は、私としても楽しみながら働くことができたので、とてもよい企業でした。
では、なぜ辞めたのかというと、教員に戻りたいという気持ちがふつふつと湧いてきたからです。
元々、中学教員を辞めたのも嫌で辞めたわけではありませんでした。
妻が生まれ故郷である沖縄に戻りたいということだったので、私が仕事を辞めるという決断でした。
教員からの転職がうまくいなかくても戻ることもできる
私は、転職をして、うまくいったわけではありません。
遠回りではありましたし、つらい経験でもありました。
でも、今となっては、この経験は教員にもつながるよい経験だったと思っています。
教員という仕事のよさを再認識
離れてみたからこそ、教員ってやりがいのある仕事だと感じています。
毎日、子どもたちの成長を見ながら、自分自身も成長できていく魅力的な仕事です。
新しいスキルを身につけようと考える
転職活動をしたことで、自分の強みの少なさを感じました。
もちろん、教員という仕事していたら、強みがないわけではありません。
しかし、私は、この先また辞めようとなったとしても、自分が自信をもてるスキルを身につけたいと考えるようになりました。
このブログを始めたのもスキルをつけたいからというのもあります。
大変だけど、もう一度採用試験の勉強をすると頭にスッと入る
大学時代に教員採用試験を受けたときは、ただ知識を詰め込み勉強していた気がします。
改めて、受け直してみて、学校現場のこともわかっているので、頭の中にスッと入ってきました。
もちろん、それでも試験勉強が大変だったことには、変わりはないです。
もう一度受けろと言われてもさすがに勘弁です。
教員からの転職を考えている人には、後悔してほしくない!
ここまで、読んでいただき本当にありがとうございます。
私の経験してきたことが中心なので、みなさんに当てはまるかどうかはわかりません。
今、教員から転職したいと考えている人もいるかと思います。
そんな方に私の経験談が少しでも参考になればうれしく思います。
私は、転職に失敗しましたが、後悔はしていません。
でも、せっかく教員から転職するのであれば、遠回りせずに、みなさんには後悔のない転職をしてほしいです!
コメント